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法隆寺の七不思議2

 「法隆寺の七不思議」は、法隆寺に伝わるどんな文献にも載っていません。

有名な「本所七不思議」が江戸時代からの言い伝えであるように、「法隆寺の七不思議」もまた江戸期に語られはじめ、広まっていったといわれます。

江戸時代の庶民は、怪談や怪奇現象がよほど好きだったのでしょう。

伏蔵

  4)法隆寺の境内には3つの伏蔵がある?

「伏蔵」とは地下にある秘密の蔵のこと。これは伝説でも迷信でもなく、実際にあります。これらは、もともとは建物の無事を願う「鎮壇具(ちんだんぐ)」と呼ばれる財宝を納めていたと言われます。


5)因可池(よるかのいけ)には片目のカエルがいる?

片目のカエル


因可池は西院伽藍と東院伽藍の間にある池。昔、蛙の鳴き声が学問にさしつかえると感じた聖徳太子が筆で目をつついたところ、この池の蛙はすべて片目になったという伝説です。








南大門 鯛石

6)南大門の前に「鯛石(たいいし)」という石がある?

法隆寺を訪ねる人が必ずくぐる南大門の前には、魚の形をした踏み石があります。これが鯛石。大雨の時、魚はここまで泳いできたが、それ以上は水位が上がらないことを示すものと言われます。





夢殿の礼盤

7)夢殿の礼盤(らいばん)の裏は汗をかいている?

礼盤とはお坊さんが座る台。夢殿の礼盤が置かれた畳の下には正方形の板があり、これを日光に当てると、板の裏は汗のような水分があふれると言われます。
これはその年が豊作か凶作かを占う儀式で、汗が出ると豊作を意味したそうです。

以上が「法隆寺の七不思議」ですが、7の以外はいつでも自分の目で確かめることができます。法隆寺へ行ったら、ぜひチェックしてみましょう。